2016年09月12日

【求人は増える】保育園が足りない=保育士が足りない、という現実

最近のニュース取りざたされていたのが、杉並区で公園だった敷地を保育園に転用しようとして大反対された話です。

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世間にはいろいろな考え方の人がいます。なかには、保育園を近所に作ってほしくない人も、相応の考えがあってのことでしょう。

保育園のように、子どもたちがたくさん集まる場所では、興奮した子どもたちが騒ぎ出すことも少なくありません。

それに、なじみの公園がなくなることもまた、寂しいと感じる人もいることでしょう。


しかし、今は大人として生活する私たちも、忘れているかもしれませんが「子どもの時期」があったはずです。保育士という視点から、いずれ大人へと育っていく子どものために、「できれば歩み寄ることはできなかったのだろうか…」と願わずにはいられないニュースでした。




保育園を増やすために必要なことって?


東京をはじめとして、地価の高い地域では、保育園のためだけに使用する建物を建てるための土地を確保することは、きわめて難しいことでしょう。ある地域で実際に保育園を建てようとして基準を満たす土地を探した方によると、なんと3億5千万円という試算を出されたそうです。

しかし、最近になって設置基準は緩和傾向があるため、保育園がビルの1階にあるというケースも増えてきました。実は、保育園を1階に入れたマンションやビルは、税法上の優遇を受けられます。このことを知っていれば、保育園が増える可能性が広がるのではないでしょうか。




保育園には何が必要なの?


やはり、保育園を建てるためには、広さが必要になります。さらに、保育園には必要となる設備も多く、それらを用意するためにも、多くの資金が必要になります。けれども、一度保育園を建ててしまうと、以降は人材として保育士が必要になるでしょう。言うまでもなく、保育園を開くためには、保育士が必要になるのです。



保育士が確保できない

私が勤めていた保育園の姉妹園で、実際にあった話です。その園では、0歳児クラスの担任が1人だけ、つまり保育士を確保することができませんでした。そのために、その担任が1人で0歳児を3人しか預かることができない事態が起こりました。保育園ではシフト制となっているところがほとんどですが、シフトによっては0歳児の担任がクラスにいない時間が頻繁にできてしまうということになります。0歳児にとって、保育士との愛着関係をしっかりと育むことは重要です。しかし、それにもかかわらず保育園が保育士を確保することができなかったために、複数の先生が入れ替わりで担当せざるを得ないのは、可愛そうなことでしょう。もちろん、0歳児の担任になった保育士は、代わりがいないために休みを取ることが極めて難しい状況です。


認可保育園では、そもそも0歳児を3人しか預かれない前提で、保育園を建てることはほとんど見られないケースといえます。逆に考えると、保育士さえ確保できていれば、3人しか預かれなかった0歳児クラスをはじめ、さらに多くの子どもたちを預かることができたのではないでしょうか。つまり、人材不足に苦しむ保育園に保育士がいることによって、それだけ多くの待機児童を預かることができたといえるのです。


また、私の住んでいる地域にも、最近保育園が新設されました。本来であれば4月から開園する予定だったそうですが、入園式は11月に行われていました。事情を聞くと、こちらも4月の開園までに保育士を確保することができずに、開園を先延ばしにする判断をせざるを得なかったそうです。


保育士が足りていない

求人情報のサイトをみていると、今本当に保育士が不足しているんだなあということを感じます。以前は月給も15万円以下、賞与なし、など本当に厳しい待遇のものばかりだったのですが、最近は月給20万円超えの求人や、賞与が3ヶ月以上という求人もたくさん出てきています。例えば、こちらの保育士求人を扱っているサイトでは、月給20万円以上という制約があるにもかかわらずたくさんの求人が紹介されています。1つの保育園で腰を据えて長くキャリアを・・・というのも大事ですが、明らかに生涯の年収が高くなってくるとわかっているところでもう一度キャリアを作っていってもいいのかなと感じます。
保育士が転職時、というのは、こんな求人の変化を受けて言われていることなんでしょうね。それにしても、「保育園を増やそう」という動きが「まず、保育士の待遇を改善しないと」という動きになってきているのは嬉しいことです。



まとめ


子どもを預けて職場に復帰したいママは、区切りよく4月から復帰するケースだけではありません。しかし、子どもが1歳児となった3月31日を区切りとして育児休暇を取得できる一般企業も少なくありません。このことから、子どもをこの園に預けて職場復帰を考えていたママのなかには、この園が4月に開園できなかったことで職場復帰を断念した人も少なからずいたのではないでしょうか。

posted by 保育士 at 11:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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